私は10年以上接客業に携わり、沢山の上司や部下、取引先の方と関係を築いていきました。
その中で、「上手に仕事を進められないな」「もっとこういう風にしてほしい!」と感じる事がありました。
私自身も「もっと効率よく仕事できないかな?」「どうしたら部下に仕事を楽しく進めてもらえるかな?」と日々勉強の毎日です。
そこで今回の記事では「仕事が出来ない人の特徴」についてお話していきます。
- 仕事の進め方に不安がある人
- 部下にどうやって指導すればいいか悩んでいる人
- 上司に対して「仕事が出来ない!」と不満を持っている人
このようなお悩みのある方に、ぜひ読んでいただきたいです。
接客自体のお悩みは、「接客スキルの教科書」の記事でまとめています。
仕事が下手な人が「出来ていない」特徴
仕事は一人ではできません。
接客業や事務、営業どんな仕事でも他人と関わるものです。
フリーランスだったとしてもお客様や取引先とかかわりを持ちます。
だからこそ、人との関係性を重要視しなければ「仕事が出来ない人間」になってしまうのです。
気配りができない
気配りは仕事が出来ない人の大きな特徴です。
仕事以外でもプライベートで気配りが出来ないと人間関係に問題が生じてしまったり、
スムーズに物事を進める事が難しくなります。
気配りとは相手の事を考えて行動する事です。
わかりやすい例えで言えば「それもうやっといたよ!」と言われた経験はありませんか?
相手が必要な事や、済ませておくと嬉しいだろうなと考えて先回りして行動する事です。
接客業で例えるなら
- 使わない商品や備品を片付けておく
- 必要な書類などをあらかじめ準備しておく
こんな簡単な事でいいのです。
こういう行動を日ごろから積み重ねていくと、会社の人間に対してもお客様に対しても「何が必要か」「何が重要か」を理解できるようになります。
例えば、ある1つの書類作成を頼まれた際に、自分が必要と思ったデータを用意したり、何かあった時のために余分にコピーを取っておいたり・・・
つまりこういう行動が出来る人を「仕事が出来る」と認識しますよね?
つまりは、相手の事を考えて行動できるようになると「仕事が出来る」ようになります。
▼気配りについて詳しくお話しています。

報連相ができない
報連相が出来ていればスケジュール通りに仕事を進めることが出来ますし、何かハプニングがあった際も冷静に対処できますよね。
特に役職を頂いていたり、後輩の指導が必要になってくると自分以外のスケジュールも把握する必要があるためより難易度が上がります。
研修などでも習いますし、社会人の基本ですが報連相は重要な技術です。
私は報連相は上司と部下という立場によっても行う事が変わると考えています。
部下の場合
報告 | 仕事が完了した際、もしくは期限内に完了できない際などの報告、もしくはミスなどを含めた報告事項 |
連絡 | 関係各社や他部署などへの連絡 |
相談 | 業務に対する疑問点や進め方などを相談 |
上司の場合
報告 | 仕様変更や必要事項を伝える |
連絡 | 関係各社や他部署への連絡 |
相談 | 部下への業務や業務姿勢に対して相談を聞く心掛け |
私は部下という立場であれば報連相全てが大事だと考えています。
もし、すこし嫌な顔をされたとしてもこまめな報連相を心掛ける事が重要です。
逆に上司の立場となると、この報連相をないがしろにする方が多いです。
基本的には報連相は部下から上司に向かってするのものだという認識があるからだと思います。
しかし、私は上司の立場だからこそ報連相が重要だと思います。
特に「相談」は一番重要視すべき事項だと考えています。
特に相談が重要で、「業務の進行に問題はないか?」「疑問点は無いか?」気にかけることで
仕事がスムーズに進行する事が多いです。
仕事が上手くできていないなと感じるスタッフは報連相を甘く考えている方が多い印象です。
なぜ上司からの相談が重要なのかという部分に触れますが、上司から「大丈夫?順調?」と聞かれて「大丈夫です!」
といったものの、実は順調ではなかった・・・という経験ございませんか?
部下は失敗を恐れたり、質問をして「そんなことも解らないの?」と言われてしまうことが怖く、中々本音を言えない事も大です。
そうやって隠した挙句、結果上手くいかず「早めに相談して!」と注意され委縮してしまう物です。
上司の立場の方は、以下の2つの事をしっかり把握すると進めやすいです。
・部下の性格を把握
・部下の仕事の進め方を把握
早めに声を掛けてあげた方がいいタイプなのか?
期限ギリギリになって提出するタイプか?
部下の立場であれば、
・早めに仕事を振ってくれる上司なのか?
・必要最低限しか指示をしてくれないのか?
相手によって指示の仕方も進め方も違います。
だからこそ報連相をしっかりと行える人間が「仕事が出来る」と言われるのです。
色々な事に疑問を持てていない
疑問を感じずに業務を進める方も仕事をうまく行えない特徴です。
疑問を持つというのは自身で把握する事が難しい問題点です。
わかりやすい例で言うと「考えればわかるでしょ!」「考えて行動してよ!」と文句が出る時は物事に疑問を持てていない事が多いです。
- なんでこれをする必要があるのかな?
- なんでこれってこういう物なんだろう?
- もっと上手く業務を進める方法ないかな?
など疑問は無限に出てきます。
この疑問を日頃から考え、解決に向けて行動すればするほどスキルも向上し、業務の効率も上がり結果的に仕事ができるようになります。
「ただ先輩に言われたから」、「こういうマニュアルだから」と思考停止してしまう人は成長スピードが遅い印象です。
同期と差が付いたという悩みはこういう勉強の積み重ねで差が出来ていることが多いです。
「仕事ができる人間」になるための特訓方法
日々の少しの考え方や行動でみるみる仕事ができるようになります。
意外とやってしまいがちな注意点をまとめました。
自分に当てはまると感じたら、ぜひ改善してみてください。
きっと、仕事の効率やスピードが目に見えて変化するはずです!
指示や報告が「伝わっているか」を意識する
これに関しては、職場の環境によっても違うので絶対ではないのですが、
「そういえば、○○お願いねー、やっといてー」と指示を雑談の様に部下に伝えたりしていませんか?
特に仲の良い関係や会社に多いです。
もちろん、これで問題が無ければいいのですが、場合によってはプライベートと業務があいまいになっている場合があります。
相手に「業務として」しっかりと指示してください。
部下の立場であれば指示をメモ等に残す事です。
指示は何を、どの様に、いつまでに、どこまで、誰に、必要な事項が沢山あります。
「コピーしといて」くらいの業務であれば大丈夫でしょうが、資料が必要であったり、報告する必要がある場合などは指示を行った側も受けた側も見返せるようにしておくべきです。
そうする事で言った言わない論争も起こりませんし、ミスも減ります。
他の話で言うと連絡ノートの様な社員で共有する仕組みがあるのであれば、それをこまめに記入したり、確認する作業を怠らない事が重要です。
指示や報告は自分が言ったかどうかが重要ではありません。
相手が「理解したこと」「伝わったこと」が重要です。

時々上司でも部下でも「言ったんですけどねー」や「指示したんですけどねー」という方がいらっしゃいます。
まさに仕事が出来ない人の特徴だと思います。
率先して仕事をうける、もしくは指示する
「率先する」という点が重要です。
どれだけ有能な人材であっても全ての業務を1人で行うことは不可能です。
仕事に対して率先して「何かありますか?」と受けたり、「これをお願い」と部下に指示できる人間は周りの状況把握やスタッフのスキル、業務進行状況を見極める能力が向上します。
出来ない仕事は断る
- 自分のスキルを考え難しいと感じた仕事は断る
- 抱えている業務の量や自身の業務処理のスピードを考えて断る
以上の2点を意識しながら、無理をしないという事が重要です。
成長や経験の為に自分で挑戦したいと考えての行動や、自身の能力に見合ったタスクを引き受けているのであれば問題ありませんが、抱えきれないのは問題です。
業務を進める上で自分のキャパシティを理解していないのは仕事が出来ない人の特徴だと思います。
しっかりと業務を完遂させる為に、「自分で出来る業務なのか」、「現在の状況で行えるのか」を把握できるように練習していくと業務をより効率よく進められるようになります。
自分で自分を成長させることが重要
今回お話した「仕事が出来ない人」というのは、やる気もあるし、能力もあるのに上手くいかないと感じている人です。
ちょっとした業務に対する考え方や、行動の仕方1つで物凄く業務がやりやすくなったりスムーズにいきます。
現在の私の上司が突発的に閃いて業務を支持する事が多いので、
前もって色々なデータを作成しておいたり、早めに業務を終わらせておくことで、急な業務にも対応しやすくなりましたし、上司からの評価も上がってきています。
このように、改善を日々するように心がける事で自分自身への負担も減らせますし、評価も上げられます。
簡単な事ばかりなので、出来そうな部分からぜひ試してみてください!
コメント