接客業だけではなく様々な場面で必要になる気配りですが、皆さんは日常で意識できていますか?
- 気配りが足りないと怒られた
- もっと周りを見てと注意された
先輩、上司からこのように注意されたことありませんか?
気配りとは「相手を思いやる行動」を先回りして行う事です。

実は私が学生時代に学んだ「ホテル業」は特にこの気配りが重要だったのです。
気配りを上手に行うには相手の動きや感情を読み取る、予測する事が必要となります。
ホテルスタッフやキャビンアテンダントなどは想像しやすいのではないでしょうか?
気配りは「先読みの力」とも言えます。
この力を鍛えると仕事の中でお客様、一緒に働く同僚にとってもプラスに働くことばかりです。
先に結論を言います。
気配りが出来るようになるたった1つのポイントは、「自分がされて嬉しいことを行う」ことです。
そんなこと?と思うかもしれませんが、これが私自身しっくりきます。
今までの後輩の指導でも気配りが出来ていないなと感じた人にはこのように伝えていました。
「何をしてもらったら、何を言われたら嬉しいかな?」を常に考えて相手にもそれを実行してください。
たったこの1点を意識するだけであなたも気配りのプロになれます!
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気配りが上手になると起こるメリット
まずは気配りが出来るようになると得られるメリットについてお話していきます。
仕事上では「気が使える人」、プライベートでは「気が利く人」の認定を受けることができるでしょう。
どうしてこのような評価を得ることが出来るのか詳しく説明します。
①印象がよくなる
気配りが上手になると、相手に喜んでもらえる機会が増えます。
お客様にとって「必要だな」「言い出せないけど・・・」と感じている問題に対し、自然と対応できるようになります。
接客や営業の様にお客様に対して商品やサービスを提供するお仕事だとこの気配りは何よりも重要となります。
「気が利くなー」と感じた人に、いい印象をいだきますよね?
このように、お客様や同僚からの印象が良くなります。
②タスクを効率よく完了できる
気配りを上手に行えるようになるという事は、周りの状況把握やタスクの優先度の判断することが出来ており、
先読みした行動を行うことでスムーズに物事を進められるようになります。
先読みして行動をすると仕事の効率も上がり、余計な手間や時間をかけずに行動を済ませることが出来るのでマルチタスクも簡単に行えるようになるメリットがあります。
ハプニングにも対応しやすくなりますし、手の空いた時間で他の作業を進めることが出来ます。
プライベートでも心に余裕が出来るため失敗の少ない行動がとれます。
具体的な気配りの基本
それでは具体的に「気配り」とはどのような行動をとればいいのでしょうか?
ポイントごとに詳しく解説していきます。
付加価値を提供する
まずは付加価値を提供するという事です。
相手の行動や心理を読み取り、先回りして行動します。
「言われていない事」や「指示されていない事」を提供する事で付加価値が加わるのです。
オフィスの仕事でたとえ話をします。
真面目でテキパキと働くAさんと、気配り上手なBさんは上司から資料作りを頼まれました。
Aさんの場合
Aさんは指示された資料作りを完璧に誤字脱字もなく、指定された期限よりずっと早く資料を完成させました。
Bさんの場合
Bさんは頼まれた資料をつくっていたところ、以前にも同じような資料作りをしたことを思い出しました。
以前作成した際にグラフや写真をつかってまとめたところ、とてもいい評価を頂きました。
今回は必要ないかもしれませんが、グラフありとなしの2種類を事前に作成し、上司に提出しました。



どちらの方が嬉しいですか?
たとえ話なので、実際は上司にもっと相談や確認等をすべき部分も多いと思いますが・・・
単純に考えるとBさんの方が付加価値を提供出来て気が利いていますよね。
このお話で重要なのは、「相手の事を考えて必要だと思ったことを実行している点」です。
やるべきことは完璧を目指す
先ほどのたとえ話でBさんの資料が誤字脱字だらけ、本来必要な情報が載っておらず期限にも間に合っていないとしたらどうでしょうか?
これはもう気配りどころではありませんよね?
上司から「余計な事をする前にちゃんと仕事をしろ!!」とお叱りを受けているのが目に浮かびます・・・
「気配り」を発揮するにはやるべきことは完璧を目指す必要があります。
この完璧を目指すという点も相手の考えていたクオリティ以上のサービス提供をするという「気配り」です。
「このくらいできるだろう」「このくらいやってくれるだろう」という考えを先読みし、+α「クオリティ」をプラスする事も立派な気配りです。
まずは完璧を目指し、次に付加価値をプラスする
「まだ私には付加価値の提供は難しい!」そんな風に考えず、まずはやるべきことを完璧に完了する事を目標にチャレンジしてください。
「洗濯物を畳んでおいて」と頼まれたとしたら
まずは、キレイに完璧に畳むことを意識する。
それが出来るのであれば、次にしっかりと収納をする。(言われていない付加価値)
他にも、アイロンをかけたり、衣類の収納棚を整理したり、洗濯機の清掃をしたり・・・
付加価値を提供できるように心がけていけば自然と「気配り上手」に成長できます!
気配りで注意しておきたい事
今まで気配りについてお話をしてきましたが、注意していただきたいことが3点あります。
これを忘れてしまうと、どんどん「気を配る」から遠ざかってしまうので気を付けていただきたいポイントです。
1つずつしっかり説明していきます。
感謝を期待しない
まず一番重要なのは感謝を期待しない事です。
気配りを意識するようになると「なんで、してあげたのにお礼の1つも言えないわけ?」みたいな不満を感じてしまう事がよくあります。



私も以前そうでした。
お客様や取引先が相手での気配りであればこのように感じることは少ないと思いますが、
上司、同僚、後輩などが相手の場合感謝を期待してしまう場合があります。
相手の事を思いやり、喜んでもらいたい、役に立てるようにと試行錯誤して行った行為に対して
お礼を言われなかったり、当たり前の様な態度を取られるとやっぱり悲しいですし、がっかりしてしまう気持ちもすごくわかります。
なので考え方を変えて「自分のために気配りを行っている」と思うと気が楽です。



そもそも感謝などの見返りを求めた時点でそれは「自分のため」に行った行為です。
本当に相手の事を思い行動したのであれば、見返りは求めないはずです。
まずは、お礼を言われたらラッキーくらいの軽い思いで行動しましょう。
気を使いすぎない、やりすぎない
褒められたり、感謝されると嬉しくなってついつい気を使いがちになってしまいます。
全てにおいて気を配りでサポートをしすぎると上司などから余計な業務を頼まれたりしてきつくなってしまいますし、
逆に後輩などに行ってしまった場合は、成長の機会を奪ってしまったり、考えて行動するという機会を与えられない状況をつくってしまう場合があります。



イメージとしては「コーヒーどうぞ」くらいのなくてもいいけど、してもらったらとても嬉しいくらいの基準で考えるとスマートで行動をしやすいです。
現状に満足しない
現状に満足しせず、自分自身を成長させる気持ちでいましょう。
人間どうしても習慣化してしまったり、感謝するという考えが希薄になりがちです。
少しずつ「こんなことも喜んでもらえるかも!」「私だったらこうしてもらえると嬉しいな」
と挑戦し続ける事が重要です。
気配りは身についてくると何も考えずとも、自然に相手を思った行動が出来るようになります。
だからこそ、常によりベストな行動や考え方を模索し自分自身を成長させましょう。



状況や相手が変わればベストな対応も変わります。
【まとめ】気配りは相手を思いやる心から生まれる
気配りはまずは相手を思いやる心から生まれます。
そこから発展させて「先に行動をする」「さりげなく行動する」ことで相手に喜んで頂くことが出来ます。
一番簡単な方法は気配り上手な人のまねをすることです。
上手だなと感じたという事は、あなた自身がされてうれしかったという事です。
それをそっくりそのまま他の人にしてあげればいいのです。



全然難しくないですよね?
チャレンジあるのみです!
頑張っていきましょう~


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